お知らせ
鈴木 伸 講師による油彩・テンペラによる混合技法の体験講座と鉛筆画の体験講座を下記の日程で開催いたします。
はじめての方大歓迎です。ぜひご参加ください。
お申し込みはお問い合せの方からよろしくお願いいたします。
①テンペラと油彩混合技法 『花を描く』
モチーフの植物を主題に混合技法で描いていきます、下地から描画への進め方、作画意識の持ち方についてレクチャーします。
日時:第一回 8月7日(木)、第二回 8月21日(木)、第三回 9月4日(木) 各回 10:30〜13:30
持参するもの:油絵具、筆、溶き油、筆洗油 (※モチーフ、描画用の板、テンペラ絵具等は講師が用意)
講座費用:8,000円
②鉛筆画 『果物を描く』
モチーフの果物を主題に鉛筆とデカルコマニー技法を組み合わせて描いていきます。鉛筆画表現の新たな可能性を体験します。
日時:第一回 8月7日(木)、第二回 8月21日(木)、第三回 9月4日(木) 各回 14:00〜17:00
持参するもの:鉛筆(4H〜5B)、消しゴム、擦筆、カッターナイフ、マスキングテープ(※モチーフ、描画用の板は講師が用意)
講座費用:8,000円
新たなSCUOLA complexへ
10数年前、白金台から始まりましたSCUOLAも、その後五反田を経て今回新たに大森へと移って参りました。子供の頃を馬込で過ごした私にとっては懐かしい場所です。駅の側、ここからほど近い所に白木屋デパートがあり、その正面玄関にはチョコレートで出来た大きなキューピー人形が飾られ、いつも飽かず眺めていた少年の私がいました。そんな思い出の大森で新たな形を持ったSCUOLA complexを展開します。
ウイーンを離れ初めての個展は銀座の青木画廊で、私はまだ26歳でした。その時、詩人の吉岡実さんに聞かれました。「プロとは何だと思う」「その仕事で食べられる人では?」「違う。創作に真摯な姿勢を保ち続ける人のことです。」以来、私はこの言葉を反芻し続けています。
表現の辛さに描くことから遠のいてしまった。環境から諦めざるを得なかった。教室を訪ねる勇気がなかった。美大に行けなかった。描きたくても描けない理由は其々でしょう。また「絵画技法」を識りたい、油彩を理解したいから始まり、溶き油は、プレパレーションは、グレーズは、インプリミトゥーラはと、正しく語られることの少ないそれらの意味を分かることも大事です。画家である講師たちが個人的な好みで作品を批評することはしません。15、16世紀ルネサンスから17世紀バロックまでの油絵具の使い方を生んだその思考を基本として接しています。
描きたいと思った時が始める時なのでしょう。SCUOLA complexで待っています。
主宰 川口起美雄